05/06/2011
Goodbye Skittle
今朝(ああ・・・もう昨日の朝になってしまいました。ごめんなさい)私のだいじな家族のひとりの魂が天に昇りました。
彼の名はSkittle(スキトゥル)といいます。
生まれて間もなくして、私のクライアントさんで私も子供達もたいへんお世話になったおふたりのところから、うちに兄妹と3匹でもらわれてきました。
Skittleという名前は、私の息子のKai(海=カイ)がつけました。
一番重くて、一番おっとりしていて、一番やさしくて、私の一番お気にいりの猫でした。
まだ17ヶ月しか生きていませんでした。
あまりに突然で、あまりに彼への感謝が深くて、あまりに後悔だらけで、一日中泣いていました。
前日まではぜんぜん元気だったんです。なにかも普通だったんです。だから、昨日、何をしてあげたか、何をふたりで話したか、何をして遊んだか、ちゃんと覚えてなくて、私はやらなくてはいけないことがあって、一日それに取り組んでいていつもよりかまってあげなかったんです。今朝、私は体がだるくてベッドから抜け出すのが少し遅くなりました。ああ、子供達はごはんをみんなにあげてくれたかしら・・と思いながらのろのろシャワーを浴びてのろのろキッチンに行って、そしたら今日は誰もあげてなくて、ああごめんね!とあやまりながら、いつもどおりにお水を換えてごはんをお皿に入れました。2匹がたたたたっ!といつものように走って来て食べ始めました。あれ・・・Skittleは?・・・と思って、よく考えたら、何がそうさせるのかいつも夜中でも明け方でも私がトイレに起きるとどこからともなく必ずだだだだだっっっ!!と走って来て一緒にバスルームにいてくれるのですが、今朝はずっと見ていませんでした。「Skittle?」と名前を呼んでも気配なし。ごはんに走って来ないなんておかしい・・・とちょっと不安になりながらリビングを見たら、彼らの遊び場+お昼寝用タワーの一番上に横になっていました。え?眠ってるの?と思って近寄りながら、でも、なにかおかしい・・と思いながらそっと彼の名前を呼んでみました。耳一つ動かしません。「Skittle!!??」と今度は少し大きな声で呼んでみました。だけど、頭をベッドの端からだらんと下におろしたまま、足もぴんとのばしたまま、ぴくりとも動きません。私はなぜか側に行って確かめる事が怖くて、少し離れたところに立ってただひたすら彼の名前を呼びかけました。まったく、反応がありません。最後は叫んでいました。そして、息子のKaiを大きな声で呼んで、「Skittle...」と指を指して見せたら、Kaiもわかったようで、近づかずにそこで固まったように顔をこわばらせて立ちすくんでいました。私はもうだまっていられなくてSkittleのところに行って触ったら、もう体は固くなっていました。でも、毛はふさふさで柔らかくて。あとはただただ泣いて何度も撫でて、ごめんね、ごめんね、ひとりで逝かせてしまってごめんね、と謝りました。後悔だらけになって彼の元から離れられませんでした。
駆けつけて来てくれたBFがSkittleの体や顔を調べて、きっと脳梗塞を起こしたんだと思う、と言っていました。眠っている間に逝ってしまったはずだから苦しんでいないよ、と言ってくれました。Skittleの顔は穏やかでした。ベッドルームにいた私にはまったくなにも起こらなかったので、まっすぐ天国に逝ったのだろうね、と言っていました。
ひととおり私が泣き止むのを待って、彼がこんなことを言い出しました。「実はね、僕がSetsuの家に2回目に来た時に、夢を見たんだ。夢の中でSkittleと僕、闘ったんだよ。剣で。彼は突然現れた僕が良い人間か悪い人間かテストしていたんだ。Skittleはね、Setsuを守ろうとしてくれたんだよ。でも、闘いは引き分けでね、最後は僕ら友達になったんだ。あの夢以来、彼は僕にとって特別な猫。僕はSkittleをリスペクトしているんだ。」「だから、たぶんだけど、彼はSetsuかKai(息子)か Asia(エイジア=娘)か家になにか悪い事が起こるはずだったのを止めるため、プロテクトする為に身代わりになって亡くなったのかもしれない。きっとそうだと思う。」と。もう、そこでまた私は号泣です。
いつもそっと側にいてくれて、ふと気がつくと私をじっと見つめている事も何度もありました。おっとりしているのですが、ずっと武士のような雰囲気のある子だなあ・・と思ってなんとなく頼りにしていました。もっともっともっとずっと一緒にいると信じて疑わなかったのに。。。
懸命に探して電話したいくつかの動物病院の中で一軒、電話口で受付の女性が「猫ちゃんが亡くなってしまったの?ああ、なんてかわいそうに・・・。たいへんでしたね。だいじょうぶ、今日連れて来てくださってだいじょうぶですよ。私たちがちゃんとその後の面倒をみますからね。」と本当にやさしく心から言ってくださった方がいらっしゃって、そこにSkittleをおまかせすることに決めました。子供達とタクシーで向かったのですが、KaiがずっとSkittleが横たわっている箱を両手で抱えながらぽろぽろ泣いていました。Asiaは私の手をぎゅっと握りながら窓の外をずっと見つめたまま泣いていました。
今回不幸にも災害でどうすることもできずにペットや家畜を亡くしてしまった方々、やむをえず置いたままにせざるを得なかった方々、そして、いろんな場所のたくさんの愛すべき動物たちとそのご家族、そして、もちろん大切なご家族、友人、恩人、恋人を失った方々。。。本当にお心お察しいたします。どうか彼らの魂が今、癒され、平和な場所に光に包まれていますように。。。
以前9/11のWTCのアタックのことにちょっと触れた時に少し書きましたが、私たちは誰も、明日、いえ、1分後にさえ何が起こるかわかりません。だから、その日、その時に、できることを精一杯しよう。言いたい事はその時に言おう。「ありがとう」って言いたかったら、恥ずかしがらずに言おう。「ごめんね」って言いたかったら、素直に言おう。"I love you"と言いたかったら、その時言葉を飲み込む事なくちゃんと伝えよう。その時抱きしめたかったら、ちゃんと抱きしめよう。その時許したいと思ったら、自分を押しとどまらせずにその場で許そう。失ってからでは、その人がいなくなってしまってからでは、遅すぎます。後悔を一生抱えて生きて行くことになります。今、しか私たちにはないのです。
ありがとう、Skittle。私たちの所に来てくれてありがとう。私たちを守ってくれてありがとう。大好きだよ。We love you so much. We miss you....
[caption id="attachment_6230" align="aligncenter" width="300" caption="Baby Skittle"][/caption]
Love, Thanks & Hugs,
Setsu