過去ブログ | ONENESS IN LOVE

04/05/2012

聖なる週

Holy Week（聖週間）という週があります。先の日曜日がPalm Sundayといいこの日がはじまりです。この日はジーザスがエルサレムに入った日で、人々がろばに乗って進むジーザスの行く道にシュロ（ヤシ）の葉を次々と置き出迎えた日です。このHoly WeekのはじまりであるPalm Sunday（聖枝祭日）にキリスト教の教会での礼拝に参加すると、細長い葉がひとりひとに配られ、それぞれが家に持ち帰り、多くの人が十字架の形にこの葉を折り家のドアなどに飾ります。守りと祝福の為です。今日の木曜日はHoly Thursday（聖木曜日）といい、有名な「最後の晩餐」がなされた日です。ジーザスが自分が一緒に食事を共にしている１２人の使徒の中のひとり，ユダに裏切られ人々に囚われ殺されることを知りながら最後の食事をとった日です。ピーターという使徒のひとりが「自分はあんな人は知らない」とジーザスと一緒にいた仲間のひとりだろうと人々に聞かれ、３回こう君は答えるよ、とジーザス自身に予言された日でもあります。食事の際、自分の命が長くないことを知っているジーザスが、祈りを捧げパンを「これを私の体です」葡萄酒を「これは私の血です」と言い使徒たちに分け与えました。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵を思い浮かべる方も多いと思います。あのオリジナルの絵を見たことがあります。偶然歩いていて、呼ばれたのでしょうか、ふと入った教会が実はその絵を置いている教会だったんです。私が訪れた時は修復作業中でした。しん。。。。。と音がすると思うほど静まり返った小さな教会で、音もなくこつこつと作業する修復に携わる方と小さな窓から降り注ぐ柔らかい光の美しさと荘厳さは今でも新鮮に蘇るほどです。明日の金曜日は、ジーザスが十字架に張り付けにされ、天に召された日です。Good Friday（聖金曜日：受難日）といいます。 Holy Saturday（聖土曜日）。土曜日は人々がジーザスの死を嘆き哀しんだ日です。ここまでが、Holy Weekとなります。翌日曜日はEaster Sunday。復活祭の日です。ジーザスが死から蘇り人々の目の前に現れた日です。今年、私はPalm Sundayの朝、BFに誘われ一緒に教会に行き礼拝に出席しました。教会でいただいた葉は家のドアに飾ってあります。午後はやはり彼の招待でブロードウェイのミュージカル、「ジーザスクライストスーパースター」を観に行きました。夜は彼がどうしても観させたい、と言いジーザスが十字架に張り付けにされ亡くなった際に残った身体に巻いていたローブの行き渡った先で起こる物語に関する映画を家で観せてくれました。Holy Weekの始まりの日、教会でジーザスの最後の日々を読み聞かされ涙がこみあげ、ブロードウェイのステージでジーザスの最後の日々を目にし涙していました。思いをジーザスが生きていた日々に馳せ、彼と共に時間を過ごした人達の至福を思い浮かべてもいました。私は無宗教ですが、ジーザスの存在と役目と復活を心から信じています。そして彼は私の師匠でもあります。最後の晩餐の後、ジーザスが最後に囚われる前に山に行き夜を明かす際、３人の使徒を連れて行きました。その時、３人の中でジーザスと共に目を覚ましている者はひとりもおらず、全員が眠りこけました。ジーザスは嘆きます。その孤独を思うと、涙が出ます。もちろん使徒達はその時ジーザスがもうすぐ囚われ殺されるなど思ってもいません。ひとり暗闇の中孤独に最後の時間が刻々と過ぎるのと運命の波と直面する彼。考えただけで胸が締め付けられます。ジーザスを殺そうと探していた敵にジーザスの居場所を知らせ裏切るユダと、「あんな人は知らない。僕は関係ない！」と３度も嘘をついたピーター。彼らふたりとも直後にものすごい後悔にみまわれます。ユダは結局自殺をします。自分の命を失うかもしれない危機に直面した際に関係ないと嘘をついてしまうのは、たくさんの人がしょうがなかったんじゃないか、自分も思わず嘘をついてしまうかもしれない。。。。と思うのではないでしょうか。そのピーターはその後ジーザスの教えを人々に広める為に自分の過ちも包み隠さずシェアし、誠実に役目を果たします。宗教にとらわれることなく、ただジーザスの残した言葉を読んでみてください。それは、私たちにどう生きるかを教え、どこに帰るかを知らせ、何者であるかを知らしめてくれる言葉です。心が砕かれたとき、打ちひしがれたとき、支えが必要なとき、聖書の言葉に触れてみたり、教会にひとり足を運んでみたり、ただ祈り続けることが心の安らぎと勇気を与えてくれます。ジーザスが命をかけて私たちに教えてくれたことは、私たちを自由にする言葉でもあります。許し、愛し、捧げること。私たちも神の子どもであること。感謝。